人から譲り受けたパターが何となく長くて調子悪い気がする。パターの長さに適正長さとかあるのかな・・・
こんな悩みを解決します。
目次
パターの長さを気にしたい理由
パターの長さについては一つ覚えておけば簡単に自分にあったクラブを探すことができます。スチールシャフトであれば自分で調整もできます。
それでは解説していきます。
まず有名なクラブメーカーはその殆どが海外メーカーです。
つまり基本的には外国人基準でパターも設計されているケースが多いのです。
アメリカの成人男性を例にすると平均身長は男性180cmを超えてきます。ただし日本では男性170cmほどと言われていますので吊るし売りのパターはサイズが合わないケースもあるのです。女性の場合も同様です。
私自身、昔はパターの長さを全く気にしていませんでしたが、そのせいで不安定なストロークを量産していました。。男性は34インチ、女性は32インチを買えば取り敢えずOKと思っていた時代です。
当時はパターフィッティングでマイパターのライ角を調整するように指摘されたこともありましたが、そもそも長さがあっていなかったのでは、、と反省しています。
とはいえ、適正長さも理解していませんでしたし、長さを調整する方法も知りませんでしたのでこのあたりを解説したいと思います。
後ほど工房に行かずに自分でシャフトカットして調整する方法を紹介します。(作業はとても簡単で数百円で済みますし、以外と愛着も湧くのでセルフカットはお勧めです。)
パターの適正長さの目安
一般的にパターの適正長さは身長と関連を持ちます。手の長さを計測されるフィッティングもありますが、メーカーごとに微妙に測定方法や定義が異なりますので今回は省きますね。
有名プロの身長とパター長さの関係をまとめました。およそ160cmまでは32インチ、170cmで33~34インチ、180cm以上で35インチといったところでしょうか。前傾深さなどアドレスによっても適正値は変化するようですが、概ね身長とパター長さの相関は見えてきました。
身長 | パターの長さ | |
タイガーウッズ | 188cm | 35.5 インチ |
コリンモリカワ | 175cm | 34.25インチ |
ローリー・マキロイ | 175cm | 34.25インチ |
渋野日向子 | 167cm | 33 インチ |
畑岡 奈沙 | 158cm | 32 インチ |
パターのミスによって選ぶ長さが変わる?
普段使用するパターでよく出るミスの傾向によっても自分にあった長さのパターを選ぶ参考になります。
例えば、少し重めのグリーンでショートパットがショートしてしまう傾向の方には短めのパターがお勧めです。短いパターですと自然とストロークスピードが速くしてボールスピードを上げやすくなります。ただし、短いと手元が動きやすくなるのでストローク中のブレは気になりますのでヘッド形状をブレにくいマレットタイプにするなど、色々試してみると良さそうです。
逆にオーバー気味の方はストロークスピードを下げたいので長めのパターを推奨します。こちらは当然手元が動きにくくなりますので操作性は劣ります。短めのパターとは真反対の特性ですね。
まとめると大方あなたの身長とミスの傾向で自分にあるパターを選ぶことができます。
細かいことはわからない!という場合は基本的には身長で選んでも問題ありません。事実、世界で活躍するTOPプロが使用するパターの長さと身長の関係はある程度傾向があります。
自分でパターの長さを調整する方法
行く付けの工房は無いし、安く調整を済ませたい。というあなたにはセルフ加工がお勧めです。
今回は短くカットする方法を紹介します。とても簡単に自宅で加工出来るのでお勧めです。
準備するものはパイプカッター、グリップ、グリップ交換溶液、テープのみです。
パイプカッターはホームセンターで購入出来る手のひらサイズのもので十分。
グリップ交換の方法はYoutubeで説明動画がたくさんありますので参考にしてみてください。
万力で挟んでグリップ交換している動画もありますが、正直万力は不要です。
- グリップを剥がす
- グリップカッターでシャフトに傷を付けないようにグリップを剥がします。
- テープを剥がす
- 張り付いたテープは温めると剥がしやすくなります。
- シャフトクリーニング
- パーツクリーナーで糊残りを簡単に取り除くことが出来ます。
- シャフトカット
- ホームセンターで購入したパイプカッターを10周ほど回すと簡単にカット出来ます。
- テープを貼る
- 両面テープを張り合わせます。
- 溶剤を塗布してグリップを挿入
- 溶剤は多めに使用し、乾く前に一気に挿入しましょう。
- 最後にパーツクリーナーでクラブを拭き取って完成です!
ちなみに、グリップを外すとメーカーの生産記録が刻印、またはシールで貼られています。シャフトの生産時期と場所までわかる場合があるので以外と面白いです。このシールや刻印でシャフトが正規品かどうかも判断出来ます。
例えばPING G410ドライバーの純正シャフトはUST Mamiyaのラベルが貼られていました!純正シャフトの割にしっかりした作りと好評のシャフトでしたが製造者をみたら納得ですね。生産地はバングラデッシュと記載されています。
このようにグリップを剥がすとシャフトの情報がわかる場合があるのであなたも活用してみてください。
PINGからはシャフトの長さ調整のできるパターも発売されていますので、迷ったら調整機能を活用するのも良い選択ですね。
まとめ
パターの長さに迷ったときは身長を参考にしましょう。意外と自分で調整するのも簡単なのでお好みのオリジナルパターを作ってみても面白いですね!
ポイント
・パターの適正長さは身長で判断出来る
・パターの長さ調整は簡単
・長さ調整機能のついたパターもお勧め